「最大瞬間風速からの地震予知」saruwatari

地震の原因である「下降気流の強風」から、タイムラグを利用して地震を予知する科学的な方法です


2020
1010日の台風14号を解析した結果、伊豆半島沖にドライスロットが見られ、1週間後から8か月後まで(平均的には3か月後)に、M7クラス地震発生の可能性が大きいと考えられます。

発生場所は、伊豆半島沖の下記の衛星画像の矢印の先端付近33.53N,139.13E)です


2020年10月10日10時の衛星画像
          2020101010時の衛星画像

緑の枠内の黒い部分がドライスロットです。オレンジ色の矢印の先端付近が震央(33.53N,139.13E)と推測されます。

衛星画像に最も近い時間の天気図は10月10日9時の天気図で次のとおりです。
20101009

           202010109時の天気図

因みに予想される場所での過去の大地震は、160523日の慶長地震です。発生場所は相模トラフ(33.5N,138.5E)で、大きさはM7.9でした。今回、予想される地震とほぼ同じ場所です。

                                          以上



気象庁発表

9月27日13時13分ころ、地震がありました。
震源地は、静岡県西部(北緯35.1度、東経137.8度)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定されます。

 

メカニズム解 P:北―南 T:東―西 深さ39km(Hinetから )

P:北―南 T:東北東―西南西 深さ46km(AQUAから )
20200927041838395-27131349

解析

メカニズム解と震源の深さから、

➀震源地から39km以上で震源に向かう風向が南か北向き(P軸)でかつ最大瞬間風速が21/s以上であるもの場所と月日を探す。

②震源地上での風向が東か西向き(T軸)でかつ最大瞬間風速が21/s以上であるもの場所と月日を探す。

結果

➀に該当するのは、浜松 418日 21.9 南南西 1033

②に該当するのは、なし

 

今回の2020927日静岡県西部の地震M5.3は、418日の低気圧の発達による下降気流が原因と考えられる。因みに418日の低気圧は、「2020625日千葉県東方沖の地震M6.2の原因にもなっています

 

418日は

『関東で非常に激しい雨』

強い寒気を伴った低気圧の影響で、東日本の太平洋側で局地的に非常に激しい雨。
関東沿岸や東北太平洋側は南~東風が強まった。(「気象人」から引用)

 

以下に、浜松の最大瞬間風速が観測された1022に最も近い天気図と衛星画像を示す。large.jpg2020.4.18.12時

japan-near-large.jpg2020.4.18.11時

 

 

以上


当ブログでは、以下のように注意を呼びかけています。

「発達する低気圧は地震の原因ですので強風が吹いた地域では、低気圧通過後の地震にも注意してください」。

 

気象庁発表
25日04時47分ころ、地震がありました。
震源地は、千葉県東方沖(北緯35.5度、東経141.2度)で、震源の深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は6.2と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。
この地震により観測された最大震度は5弱です。

メカニズム解 P:北―南あるいは北北西―南南東 逆断層 (AQUAHinetから)

 20200624195118395-25044751

  

解析

メカニズム解と震源の深さから、震源地から30km以上で震源に向かう風向が北~北北東あるいは南~南南西でかつ最大瞬間風速が21/s以上であるもの場所と月日を探す。

南北は海ばかりであるが、比較的そこに近い勝浦にて風向と最大瞬間風速を調査すると、128日、216日、310日、418日、510日、611日が候補に挙がる。

その中で418日は風向が南で25.3/sの最大瞬間風速が観測されている。

418日は

『関東で非常に激しい雨』

強い寒気を伴った低気圧の影響で、東日本の太平洋側で局地的に非常に激しい雨。
関東沿岸や東北太平洋側は南~東風が強まった。(「気象人」から引用)

 

地震の大きさも考慮すると、今回の2020625日茨城県東方沖の地震M6.2は、418日の低気圧の発達による下降気流が原因と考えられる。ドライスロットが観測された。ここでは、下降気流の強風と推測される。

 large.jpg2020.4.18.15時

 41815時の天気図(日本気象協会から引用)
area-3-large.jpg2020.4.18.16時

     雨雲レーダー(日本気象協会から引用)

ドライスロット2020.4.18.16

 202041816時の衛星画像(日本気象協会から引用)
 オレンジ枠内の雲の無い所(ドライスロット)では下降気流の強風と予想される。

   ドライスロットの先端が震源地である。ドライスロットの向きがメカニズム解と一致する。

 

以上

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